交通事故で最も多く厄介な治療でもあるむち打ちの治療は早めにわかれば対処ができることが多いと言われています。むち打ちの原因となる多くは追突であり、予期していないため、突然起こる衝突を回避できずに首に多くの負担がかかってしまうため、むち打ちになってしまうのです。

むち打ちにもいくつかの型があり治療法も異なってくるので、自分がどのむち打ちの型に当てはまるかが重要です。

追突事故頸椎捻転型は最も軽いむち打ちの症状で首の付け根から肩にかけての筋肉や靭帯などの軟部組織が、一時的に引き伸ばされただけで自然にもとの正常な状態に戻っているものを言います。ほとんどの場合はそのままで大丈夫であまり心配しなくてもよい症状です。

次にむち打ちのなかで最も多いのが頸椎捻挫型です。ほとんどのむち打ちがこの型に当てはまると言えます。頸椎捻挫型がむち打ちの特徴といってもよいです。首を支える筋肉や靭帯、関節包の断裂など軟部組織の損傷が起こっている状態です。そのため肩こりやめまいなど様々な症状が現れます。また頭痛が出る人も多くいて偏頭痛に悩まされる人も多いので筋肉の組織が治るように早めの処置が重要です。2か月くらいで軟部組織の損傷は回復しますが、まれに長引くこともあるので医師または整骨院よる早めの処置が重要です。

その他にはバレリュー症候群があり頸椎を通っている交感神経を痛めることで出る症状で交感神経のバランスが悪くなることでめまいやたちくらみ、吐き気、集中力の低下など日常生活に支障をきたす場合もでてきます。症状が出た場合は交感神経のバランスを元に戻すことが重要で早めの治療により回復することができます。

そして頚髄症は頚椎の骨折や脱臼により頚髄そのものが損傷され、手や足の症状、しびれや歩行障害などの症状が起こります。むち打ちの中でも重い症状なので早めの治療が必要になります。
むち打ちは後遺症が残る場合も多いので型に限らず、自分では判断をせずに早めに医療機関にかかってください。